【子どものしつけは大丈夫？】反省より大事なことは？「反省させると犯罪者になります」
こんにちは！トーフーです！
「反省させると犯罪者になります」
という、強烈なタイトルを発見し読みました。
子育て中の親必読だと思うので紹介します。
「反省させると犯罪者になります」
読んだのはこの本↓
「悪いことをしたのだから反省させるのが当然」
という考えが180度変わります。
著者は、刑務所での受刑者の更生支援をする経験から書かれており、
タイトルは過激なものの、内容は深く納得できます。
以下、覚書です。
子育てに関する箇所が多め。
「反省文」は抑圧を生む
問題行動が起きた時、叱ることは控えて
本人が問題を起こすことに至った理由に耳を傾けること。
そこには必ず寂しさやストレスと言った否定的な感情がある。
全て出すことで初めて起こした行動の過ちに気付ける。
本当の意味での反省が始まる。
心の痛みを理解して吐き出して被害者の心の痛みが理解できる
「しっかりしたしつけ」は危険！
「しっかりした子ども」を育てる子育ては危険
「我慢できる」
「1人で頑張る」
「弱音を吐かない」
「人に迷惑をかけない」
という価値観で子育てすると弊害が生まれる
①子どもに生きづらさを与える。
②人に頼れなくなり、「モノ」に頼るようになる
（人と繋がることができなくなり、結果的に薬物などの依存につながる。
覚せい剤使用の受刑者「人は離れていくけど、薬は逃げない」）
③こうした価値観を強く刷り込まれると、
他者を許せなくなり、いじめの一因となる。
「尾木ママ方式」ではいじめは減らせない
被害者の気持ちを考えさせる✖
加害者の言い分を聞く◎
「いじめられた子供の気持ちをかんがえさせて残酷さを理解させよう」
はダメ。
早く「大人」にしようとするのは危険
子どもっぽさを出せなかった人は、しんどさの発散方法をしらない。
小さな子どもが大人な振る舞いをするのは危険。
両親仲良くすること。不仲だと、子どもは自分のせいだと考え、親が気に入る振る舞いをする。
「小さいのに偉いね」と褒めることで徐々に問題となっていく。
子どもとの接し方
◎「やればできる」と言わない
→今のあなたはダメ というメッセージになる。
◎「正論」を言わない
子どもが問題行動を起こした後、
子どもが本音話してる時に正論を言うと、
子どもが言い返せないので、子どもは再び心を閉ざす。
例）子どもの喫煙のあと、「未成年のタバコは許されないし体に悪い」
というなど。
◎「ありがとう」「うれしい」「悲しい」「寂しい」を言う
親子関係をよくする。
素直に人に甘えられない人は、こういう言葉が言えない。
例）「朝元気に起きてくれてママうれしいな！」
感想
「反省」に対する意識ががらりと変わりました。
私は刑務所のしくみなどよく知りませんが、
受刑者の心理をわかりやすく説明してあります。
加害者の心理は「後悔」が先で「反省」は後。
「容疑者はまだ反省の言葉を述べていません」
などという報道で「あんなひどいことをして反省していないなんて」
と腹を立てるのも的外れ。
また、加害者がなぜ犯罪に及んだのか、掘り下げることが大切。
薬に手を出したなら、「自分が弱かったと反省」する前に、
なぜ弱かったのか考えること。
受刑者の更生方法を知っていくと、
少年法の厳罰化や、死刑制度についても
いろいろ考えさせられます。
まとめ
いかがでしたか？
「人に迷惑をかけるな！」と日本人の親が子供に言う一方、
インドの親は、
「あなたも人に迷惑をかけるのだから、人を許しなさい」
と言う、と聞いたことがあります。
私は、インド式の方がいいなぁ。
日頃、刑務所や受刑者のことを
考えることはないし
子育てで親がどれだけ子どもに影響があるか
改めて考えさせらるという点でも、
この本は良書だと思います。
コチラの本↓にも紹介があったみたいですね。
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